2020年4月 小学校の算数はこうなる
ここでは、2020年4月から始まる小学生の新学習指導要領の、算数についての主な内容を見ていきます。
全領域の再編
今回の改訂により、新しい学びに適するように学習内容が大胆に再編成されました。
最大のポイントは、「データの活用」が独立した領域として作られたことです。図表やグラフがすべての教科の教科書に積極的に採り入れられ、子どもたちはそこから情報を得たり、あるいは作成したりする機会が激増しています。
これからの時代は計算だけでなく、様々なデータを読み解く能力が必要になってきます。その第一歩として、「データの活用」は基盤的な学びとなるのです。
「中央値」「最頻値」を小学校で学ぶ
「データの活用」が独立領域となったことで、今までは中学校で習う内容であり、データの代表値とも言われている「中央値」「最頻値」が、小学校で扱われることとなりました。
それにともなう形で、高校で扱ってきた「四分位範囲」や「箱ひげ図」は中学校の内容として降りてきます。小学生のうちに基本データに触れて理解することがより重要となります。
プログラミング的思考に触れる
プログラミング教育は直接算数に含まれているわけではありませんが、副次的に行われる予定です。ここではプログラミングそのものを学習するのではなく、プログラミング教育を通じて、課題の解決には必要な手順(論理的アプローチ)があることを経験し、身につけていくことを狙いとしています。
目的を達成するための合理的な手順を考えたりするのがプログラミング的思考です。このプログラミング的思考に数多く触れることで、論理的思考を養うことがプログラミング教育の目的となります。
「データの活用」という注目すべき領域はあるものの、依然として算数の基本となる計算力を高めていくことは重要です。
KATEKYO学院では計算の苦手なお子様にもしっかり寄り添い、1対1のマンツーマンで指導していきます。算数でお悩みのお子さまは、ぜひ一度ご相談ください。