2025年度 福島県立高校入試分析「国語」

2025年3月5日に行われた福島県立高校入試「前期選抜試験」の「国語」についての分析です。
総評
基本的な出題は例年と変わらず。知識問題は比較的易しかったと思われる。一方、長文読解の記述問題については、登場人物の心情変化をしっかりととらえ、かつ、それをまとめる文章力が必要だったこともあり難易度は高かった。また、昨年の記述問題の字数は最高で60字以内であったが、今年度は最高で50字以内と文字数が減少した。とはいえ記述問題は配点が高めに設定されているため、練習は欠かせない。
大問1 漢字の読み書きと慣用句
例年通りの構成。漢字の書き問題は小学校で学習するものからの出題。慣用句については、日ごろから辞書などを引いて学習するとよい。
大問2 俳句
予想通り俳句から出題。「星」に関する俳句ばかりだが、季節感をしっかりとらえ、体言止めや擬人法などの表現技法を勉強しておけば対応可能。過去問等で学習していこう。来年度は詩からの出題が予想される。
大問3 漢文
数年ぶりに漢文からの出題となったが、書き下し文での出題のため、慌てず通常の古文と同じように対応していけばよい。設問2のAさん、Bさん、Cさんの会話が漢文のあらすじの役割を果たしているため、先に読んでおくと問題に取り組みやすくなる。設問1(1)は、「は」を「わ」に直すだけの簡単なもの。設問2(2)は、「行動」という語を用いて文章をまとめる(言い換えていく)能力が必要となる。字数制限がある中で言葉を上手に使う力を日ごろから磨いておく。
大問4 文学的文章
主人公の揺れ動く心情を描いた文章。選択問題の難易度については例年通り。記述問題は数少ないヒントからうまく心情を表現できるかがカギ。本文前の( )で書かれた場面設定をしっかり理解する必要がある。設問2は、両親と祖父母が親子行事に来れないという弘毅の心情を想像し、周囲の友人の家族は来ている中で「よっしー」が来てくれた心情(嬉しさ、喜び)を、25字以内でうまくまとめればよい。設問4(2)は、実際の文章(父宛ての手紙)が発表(家族一人一人への思い)へ変わったことを50字以内でまとめる。設問5の選択問題は、文章の語り手が主人公であることと主人公である弘毅の目線であることを踏まえて本文を読んでいけば消去法で選ぶことができる。日頃から小説を読んで語り手を意識し、心情理解をしていくと良いだろう。
大問5 説明的文章
「共生」をテーマにした文章。前半部分ではブフネラを例に出して「共生」を説明し、それが生物界全体、そして人間社会にも当てはまるということを論じている。設問2では「なぜだと述べられているか」という問いのため、「~から(~だから)」と理由を述べる形式で答える。そして「遺伝子を捨てた」だけでは理由として足りないので、なぜ「捨てる」ことになったかの理由(共生によって必要なくなったから捨てた)まで踏み込んで記述したい。設問3の記述問題は、指示語が示している内容を明記して、本文中にある「縮図」とは何であるのかという要点を踏まえて記述するとよい。設問4は、大問3の設問2と同じく、本文のあらすじが会話形式で書かれているので、先にこちらを読んで本文の理解に役立ててもよい。ただし選択肢の一つは間違いなので注意すること。
大問6 作文
与えられた二つの原稿のどちらがよいかを選び、自分の意見を書く問題。創作劇の内容を重視した原稿Aと、創作劇に関わる関係者たちの発表前の努力に重点を置いた原稿Bの違いを明確にし、書きやすいほうを選んで条件を守りつつ書けばよいだろう。もし字数が足りなければ、選択しなかった方との比較を述べると良い。「確かに」「しかし」などの接続詞を使用すると書きやすい。
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